中核集団中核二三が建設を担当する国際熱核融合実験炉(ITER)ガス注入システム複合パイプ製品製造プロジェクトが10日、広東省恵州市ですべて完了した。最後の製品が近日中にフランスに輸送される。同プロジェクトの完了は、中核集団がITER計画の順調な推進及び世界の気候変動への積極的な対応、人類の持続可能な発展に中国の知恵と中国の力を提供することを具体的に示している。科技日報が伝えた。
制御可能な核融合装置の俗称である「人工太陽」は、世界の核融合研究者は世代を超えてバトンをつなぎ、人類の未来を明るく照らす究極のエネルギーを目指して努力している夢だ。ITERは国際宇宙ステーションに次ぐ規模を持つ、国際ビッグサイエンスプロジェクト計画だ。
ITERガス注入システムは中国が初めて受注したトリチウム関連調達パッケージだ。同システム複合パイプは主にITER装置にプラズマの稼働、維持、制御、処理に必要なガスを提供する。同時に中性ビームの加熱と診断に水素ガスと重水素ガスを、弾丸注入システムに弾丸推進に必要なガスを提供するとともに、核融合装置の核融合出力緊急シャットダウン機能を持たせる。同システムは最高レベルの真空パーツで、技術的要求が中国国内の商業原発パイプを遥かに上回り、その設計と生産・製造は大きなチャレンジをもたらしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月12日