同氏にとって次の一大プロジェクトは、中国に特化した投資信託となりそうだ。リーズ・モッグ氏が指揮していた5年前とは方向性が変わった。リーズ・モッグ氏は現在、英国の枢密院議長を務めている。当時は中国市場を大きくアンダーウエイトしていた。
ジョンソン氏は、中国では近年、ガバナンスや株式流動性などの向上によって投資可能な企業が飛躍的に増えているとの見方を示した。
同氏は「困難もあるだろう」と言うが、全体的に見てこのチャンスを逃す手はないと考えた。「中国では大数の法則が味方になる」と話している。
中国は生産高が世界の17%を占めているにも関らず、世界の株価指数に占める割合が5%しかなく、投資家の株式ポートフォリオにおいて中国のウエイトはかなり低い。そのため、今後は資金の流入が増える可能性がある。同氏は「これは異常な現象で将来的に修正される」と見ている。
ジョンソン氏は、1995年に投資会社ロバート・フレミングの研修生として上海を訪れた際、黄浦江沿いの農業地帯だった浦東の水田を見たことを思い出すという。今や浦東は500万人を抱える賑やかな都市になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月18日