張氏は「この半導体不足はやや、ブラックスワンのようだ。感染症が生じていなければ、半導体不足の状況はこれほど深刻でなかったかもしれない。半導体不足は影響範囲が広く、自動車用半導体の供給問題は低く見積もっても来年上半期よりようやく和らぎ始める。全業界を見ると、産業チェーンの需給バランスが戻るのは3年後になる」と予想した。
張氏はさらに、「短期間内に中国の半導体不足に顕著な好転はない。生産能力の不足のほか、特許や技術など依然として高い壁がある。産業チェーン底層の設備材料は主に輸入に依存している。そのため世界の産業チェーンの協力が必要だが、これには時間の蓄積が必要となる」と話した。
半導体不足問題について、中国のシャオミや百度など多くのIT企業が次々と半導体製造を開始している。張氏は「これはまず、自社のサプライチェーンの安全を強化できる。大半のIT企業と自動車製造新勢力は、半導体産業川上の設計部分に位置しているが、生産能力を拡大し不足の問題を解消することができない。半導体設計という部分を通じ、サプライチェーンの主導権を拡大できる。また現在は半導体設計企業を設立する絶好の時期だ。政策、資本、発展のいずれも将来性が高い。半導体設計は利益率も高く、企業の未来の業績成長を支える」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月23日