中国鉄鋼工業協会(中鋼協)は27日、情報発表会を行った。情報発表会で発表されたデータによると、第1四半期の中鋼協の会員鉄鋼企業の営業収入は1兆5417億元で、前年同期比52.28%の大幅増となった。利益総額は734億元で同247.44%増だった。
第1四半期、鉄鋼業界の業績が好調を維持し、赤字企業は大幅に減少した。中国鋼会員鉄鋼企業の販売利益率は4.76%で同2.67ポイント増。赤字企業の全体に占める比率は13.64%で同13.63ポイント減少した。
国内の川下業種は回復を続けており、鋼材消費は旺盛である。第1四半期、主要鋼材利用業種の実質鋼材消費量は47%増加し、うち建設業は49%、製造業は44%増とそれぞれ増加した。粗鋼の見掛消費量は2万5896万トンで同15.3%増となった。
国外の鋼材需要は徐々に好転し、鋼材輸出は大幅に回復した。税関総署が発表したデータによると、第1四半期、全国の累計鋼材輸出量は1768万2000トンで同23.8%増。鋼材輸入量は371万8000トンで同17%増だった。
需要が生産をけん引した。第1四半期の粗鋼生産量は2億7100万トンで、2020年1四半期と比べて15.60%増、2019年第1四半期と比べて17.3%増、2年間の平均伸び率は8.3%となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月29日