中国は29日に海南省文昌市で「長征5号遥2」ロケットを使い、宇宙ステーションのコアモジュール「天和」を予定の軌道に送り込んだ。これは中国の宇宙ステーションの建設段階で初の打ち上げとなった。
中国の宇宙ステーションは天和と、実験モジュールの「問天」「夢天」の3つを基本部分とする。天和は宇宙ステーションの初の打ち上げ部分であり、中国が独自開発した、規模が最大でシステムが最も複雑な宇宙船でもある。離陸重量は22.5トン。
航天科技集団五院宇宙ステーション任務総指揮の王翔氏は、「天和は主に宇宙ステーションの統一的な制御と管理に用いられる。長期的に自主飛行する能力を持ち、宇宙飛行士の長期滞在をサポートし、宇宙医学及び宇宙科学の実験と技術試験を展開できる」と述べた。
中国有人宇宙事業弁公室主任の郝淳氏は、「今回の打ち上げ成功は、中国の宇宙ステーションの軌道上組立・建設の全面的な展開を意味する。今後の重要技術の検証、宇宙ステーション組立・建設の順調な実施の確かな基礎を固めた」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月30日