かつて米メディアは、「カリフォルニア州では、800マイルの高速鉄道で同州の各都市を連結する構想があったが、長年にわたり選挙民や政治家の議論の種になってきた。高速鉄道がないことは、アメリカの主な競争劣位とみられてきた。中国を訪れた多くのアメリカ人が、中国の高速鉄道に大いに注目した。
ブルームバーグは4月、中国は2008年の金融危機以降、道路や鉄道、橋梁、地下鉄、電信、新都市などの建設によって国を変えたとする記事を掲載した。
2008年8月1日、中国は最初のハイレベルな都市間高速鉄道である京津高速鉄道を開通させた。これは世界初の時速350キロでの運用を目指した高速鉄道である。2017年、「復興号」が走り出した。京滬高速鉄道は時速350キロでの運用を実現させ、高速鉄道の歴史を塗り替えた。
中国で張り巡らされた高速鉄道は世界のすべてを足したものより多いとブルームバーグは指摘する。2008年から2017年にかけて、世界全体の公共投資の42パーセントが中国で使われたという。
1960年代に始まったアメリカの高速鉄道は、社会や文化、政治、法律などの要因から足踏みを続けている。米誌「フォーリン・ポリシー」は、アメリカといくつかの途上国はインフラ建設の際、共通の難題を抱えると指摘する。難題とは「投資の金はどこから来るのか。増税それとも借金?」。
米共和党の人々は決してバイデン大統領のインフラ投資計画を支持しているわけではない。この計画は不必要な支出であり、増税がアメリカ経済を傷つけると彼らは考えている。
中国問題に詳しい米戦略国際問題研究所のジョナサン・ヒルマン氏は、中国の海外インフラ建設投資が自国の国際的影響力をさらに高める効果をもたらしていると述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月10日