新型コロナウイルス感染対策の段階的な勝利により、昨年の上海輸入博、今年海南省で初開催の消費財博など、中国の国家級展示会が次々と予定通り開催されている。これらの展示会は、国際ブランドが中国市場のチャンスを求めるという同じ傾向を反映している。
消費財博と輸入博、1つも逃せない
エドリントングループは、中国のどの国家級展示会においても「新米」であるが、来たばかりにも関わらず大胆だ。消費財博の開幕初日、グループ傘下のモルトウイスキーブランドのマッカランが、深セン市の企業と総額1億元を超える契約を交わした。
エドリントングループ中国責任者のCharles Soong氏は記者に、「私は広交会と輸入博に参加したことがなく、初めて消費財博に参加した。ここに来て初めて、これまで類似する展示会に参加しなかったことが悔やまれた。そのため私は今後必ず輸入博への参加を申請する」と述べ、次のように続けた。
中国政府の感染対策は非常に効果的だ。英国本社の同僚と連絡したところ、彼らは昨年の感染拡大から現在まであまり出社しておらず、現地の経済にも大きな影響が生じているようだ。一部の観光を中心とする欧州諸国はさらに深刻だ。中国の内需市場は徐々に回復・拡大し、経済の流れが好転している。このような市場はグローバル企業にとって極めて重要だ。
仏ジュエリーブランドK&IRÈNEのブランドPR責任者の史莎莎氏は「当ブランドは初めて消費財博に参加した。現在は輸入博とも連絡中で、今年の輸入博の参加を目指している」と述べた。
史莎莎氏は中国のハイエンド消費市場に期待している。感染症の発生後、中国は高級品の販売・回復状況が世界で最も良好な国で、そのため高級品ブランドは中国市場を重視し、深く耕さなければならない。