ウルムチ市の昨年の新車販売台数は10万694台と10万台の大台を突破。うち、新エネ車は前年比27.86%増の817台に上った。中国の新興EVメーカー蔚来汽車(NIO)は昨年末、市内の高新万達広場に小型ショ―ルーム「NIO Space (蔚来空間)」を出店。平均約42万元という低価格帯で、ウルムチを席捲する高級新エネ車市場に殴り込みをかけ、消費者に幅広い選択肢を提供した。同市内では、今でも72万元するテスラ車を見かけることができ、主なショッピングエリアには専用の急速充電器「スーパーチャージャー」が設置されている。
一方で、新エネ車も選択肢の幅が広がりつつあり、小型純電気自動車に至ってはわずか2万8800元という低価格で購入できるまでになった。新エネ車は、斬新でしゃれたデザインに高い技術性能、快適な乗り心地、走行コストの安さなど相まって消費者に人気だ。4S店(ディーラー)の販売新疆新翔升汽車貿易によると、同店で売り出している新エネ車は9万元から30万元台で、純電気自動車からプラグインハイブリッド車まで幅広く取り揃えている。購入者は20歳台から40歳台が中心で、流行に敏感でスマート化を体験したい人たちだという。
中国汽車工業協会の発表によると、今年2月の新エネ車の生産台数は前年同月比7.2倍の12万4000台、販売台数は同5.8倍の11万台に上った。生産・販売とも単月で10万台を超え、市場の拡大が続いている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月23日