イギリス国家統計局が5月25日に発表した最新データによると、2021年第1四半期(1~3月)のイギリスの非EU国との商品貿易総額(輸入と輸出を含む)はEU諸国との貿易額を上回り、中国はドイツを超えてイギリス最大の輸入相手国になった。
イギリス国家統計局の統計によると、2021年第1四半期のイギリスのEU国との商品貿易総額は2018年第1四半期より23.1%減少した。EU以外の国との貿易額はわずか0.8%の減少だった。
2020年第2四半期(4~6月)以降、イギリスが中国から輸入した商品数は他国を上回り、増加傾向にある。2021年第1四半期、中国から輸入した商品はイギリスの輸入総量の16.1%を占め、2018年第1四半期より65.6%増加した。
イギリス国家統計局が1997年に記録を開始して以来、中国がドイツを上回りイギリス最大の輸入相手国になったのは初めて。新型コロナウイルスの流行により、イギリスでマスクや個人用防護具(PPE)などに使用する中国の繊維製品のニーズが高まったことも一因と考えられる。
そのほか、コロナによるロックダウン期間中、中国の家電(通信・音響機器)ニーズが増加したことも中国からの輸入額増加を後押しした。
過去、ドイツはイギリスの最も主要な輸入相手国で、2000年末と2001年1~6月を除き、イギリスは米国から多くの商品を輸入していた。イギリス国家統計局は、2018年4月以降、ドイツからの輸入量は減少し、これはイギリスのEU離脱に伴う不確定性の増加と2020年の新型コロナウイルス大流行の時期が重なったことが関係しているとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月26日