国連貿易開発会議(UNCTAD)は21日、「世界投資報告2021」を発表した。報告書は、中国が新型コロナウイルスの感染対策に成功し、経済が急速に回復したことにより、中国への海外直接投資が昨年6%増加したと指摘。また、中国のグローバル企業の持続的な発展により、中国は昨年、世界最大の対外投資国にもなった。中国などの経済体のけん引を受け、アジアは昨年、世界で対外直接投資が唯一プラス成長した地域になった。欧州、北米、ラテンアメリカ、カリブ海地域、アフリカへの投資はいずれも大幅に減少した。
報告書は、世界の海外直接投資は今年底打ちし、増加率が10−15%にのぼるが、依然として2019年の水準を約25%下回ると予想した。楽観的な状況であれば19年の水準に戻るが、依然として高い不確実性があるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月22日