世界のB2C越境ECが昨年急成長した。中国のB2C越境ECプラットフォームの海外進出のペースも上がっている。
新型コロナウイルスは世界経済に大きな衝撃を与えたが、越境ECにとっては得難い発展のチャンスだった。世界貿易機関(WTO)が発表した報告書によると、世界の昨年の貨物貿易額は5.3%減だったが、世界のB2C越境EC貿易額はむしろ増加した。2019年の7800億ドルから26年には4兆8000億ドルに増加し、年平均増加率が27%にのぼる見通しだ。
越境ECは今年に入っても発展の強い勢いを保っている。これはSensor Towerが発表した通販アプリのダウンロードデータからもうかがい知ることができる。通販アプリの今年6月16日までのダウンロード件数は、2019年上半期より32%増加している。例えばAmazonショッピングアプリは7880万回のダウンロード件数でトップだ。うち1380万回が米国で、その他は海外からのダウンロード。
越境ECの活況は、業界を盛り上げている。まず、越境プラットフォームは徐々に伝統的な成熟ブランドの海外進出の新たな選択肢になっている。世界のインターネット普及率が持続的に上昇し、B2C越境ECプラットフォームは伝統的な海外進出方法を上回る世界普及のペースを実現している。しかも地方への進出が容易で、より低コストだ。
また、デジタル決済などの技術ハードルの低下に伴い、多くの創業者と零細企業が越境EC業界に進出している。彼らは往々にして伝統的な企業よりもデジタルプラットフォームの活用に長け、それによりスムーズに発展している。