世界の越境EC急発展の波において、中国の越境ECが特に活躍している。中国税関の統計データによると、中国の昨年の越境EC貿易額は31.1%増の1兆6900億元で、うち輸出は40.1%増の1兆1200億元だった。
中国は現在、世界最大のB2C越境EC取引市場で、世界の26%の取引が中国で行われている。2−5位は米国、英国、ドイツ、日本。またインド、中東、ロシアなどの越境EC取引額も急増している。世界トップ10のB2C越境ECプラットフォームのうち、アリババなどの中国の3社が1位、3位、7位を占めている(国内市場の取引額を含む)。
グローバル化シンクタンクは先ほど発表した「B2C越境ECプラットフォーム海外進出研究報告書」の中で、中国越境ECの急発展の理由について次のように分析した。越境ECプラットフォームの急成長は良好なインフラサービスを提供した。建設中の新型自由貿易区及びその輸出政策が良好な外部環境を提供し、中国の中小越境ECのスムーズな海外進出を促した。
中国のプラットフォームの海外における市場シェアが拡大を続け、ECの販売先、品種、消費者が徐々に多元化している。アリババの「速買通」が提供したデータによると、2010−20年の同プラットフォームの流通取引総額がトップ10の経済体は、ロシア、米国、フランス、スペイン、ブラジルなどだった。製品の品種を見ると、トップ5は携帯電話及び通信機器、コンシューマ電子機器、家庭・ガーデニング用品、スポーツ・娯楽用品、女性用衣料品だった。
世界の物流、決済、貿易円滑化のさらなる改善に伴い、世界のデジタル化が加速し、越境ECがより大きな発展チャンスを迎えることになりそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月5日