2021世界人工知能大会が8日、上海市で開幕した。テーマは「インテリジェントが世界を繋ぐ、知恵を合わせて課題を解決」。工業・情報化部の肖亜慶氏は「中国のAI産業の発展は顕著な成果を手にした。画像認識、音声認識などの技術の革新的な応用で世界のトップ集団に入った。AI発明特許取得件数は世界一で、コア産業規模の拡大が続いている。すでに基礎レベル・技術レベル・応用レベルを網羅する整った産業チェーンと応用生態を形成している」と表明した。
肖氏は、「政産学研用の各方面の共同の努力により、中国のAI産業の発展は大きな進展を手にした。一部分野の技術革新応用能力は世界のトップ集団に入り、コア産業規模が持続的に拡大し、スマート技術と実体経済の融合がさらに掘り下げられている」と指摘した。
データによると、世界126カ国・地域のAI関連の特許出願件数は現在224万件を超えている。有効特許はその30.64%の68万7000件弱。
この224万件のうちトップ3の国は中国、米国、日本。国内では上海の出願件数が4万2000件超で、うち有効特許が9400件超。他にも出願された特許のうち56.24%が審査中だ。全体的な出願件数の流れを見ると、上海のAI分野の技術革新は過去5年に渡り活況を呈し、関連する特許出願件数が急増した。
上海市委員会書記の李強氏は、「より国際的な影響力を持つAI上海高地の建設を急ぎ、世界AI発展の最良の試験場、重要な風見鶏になるよう取り組む。スマート時代の美しいビジョンを上海という都市で十分に活き活きと示す。上海はAI発展を未来志向の優先的・戦略的選択とし、多層的な革新プラットフォームの構築、全チェーン産業配置の改善、大規模シーンの応用展開、体系的制度供給の形成に着手する。AI分野の共同革新効果、産業集積効果、各業界に力を与える効果、政策集約効果が日増しに顕著になっている」と述べた。
中国のAI産業の急成長を受け、多くの企業が長期計画を立てている。テンセント取締役会会長兼CEOの馬化騰氏は開幕式の発言で、「当社は国家天文台と惑星探査計画を協働発表し、上海優図実験室のAI技術を宇宙探査に用いる」と述べた。百度の創業者である李彦宏氏は、「今後2−3年でシェアリング自動運転車サービスを30都市で広めると同時に、よりロボットに近い自動車を発表する」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月9日