中国は貧しい経済と遅れた文化にやるべきことが山積みの状態から、今やGDPが100兆元以上となり、1人当たりGDPは2年連続で1万ドルを超えた。衣食の問題を解決し、全面的な小康社会を作った。大波のような勢いで歩んできた100年間で中国経済は歴史的な飛躍を遂げた。近年、世界経済成長に対する中国の年平均貢献率は30％前後の世界トップを誇り、世界経済成長の最も大きなエンジンとなっている。

　第一の百年奮闘目標を実現した上で、社会主義現代化国家の全面建設という新たな道と第二の百年奮闘目標に向かって進軍するラッパが吹かれた。最近では国家発展改革委員会や商務部、工業情報化部など政府部門のほか、数多くの省が中国共産党創立100周年を祝う党員指導幹部大会や党組（拡大）会議などを開催。次の経済発展任務書の確定を急ぎ、改革イノベーション等を推進する重要なサインが発せられた。業界関係者は、新しいスタート地点で中国経済がハイクオリティな発展の新しい道を闊歩すれば、さらに多くの発展エネルギーが出てくるとの見解を示している。

　「中国のスピード」が奇跡の発展を創造

　世界最大の建設規模を誇る水力発電プロジェクトの白鶴灘水力発電所で最初のユニットが発電を開始、砂漠の上を世界で最も長く走る高速道路の京新高速道路が全線開通、中国初の高原電気化鉄道である拉薩（ラサ）－林芝鉄道が運行を開始、国内最長の都市間鉄道海底シールドトンネルが複線の掘削を開始といった相次ぐ重大プロジェクトの明るいニュースはそれぞれが「世界トップ」であることを伝え、驚くべき「中国のスピード」を示し、中国の総合的な実力が飛躍的に向上していることを明らかにした。

　1952年にわずか679億元だった中国のGDPは1956年に1000億元を超えて1032億元に達した。1978年に改革開放の門戸が開かれ、1982年のGDPは5373億元と、5000億元を突破。第18回党大会（十八大）の開催以降も中国経済の飛躍が続いている。2016年、2017年、2018年のGDPはそれぞれ70兆元、80兆元、90兆元の大台を立て続けに超えた。2020年に中国は真っ先に感染症の流行を抑えて生産と営業を再開し、経済成長がマイナスからプラスへと転換、通年で世界唯一のプラス成長を達成した主要国となり、GDPが100兆元という新たなステージに上がった。

　「イノベーションのメインエンジンの持続的増強」「内生協調の特色明確化」「緑色（グリーン）発展の鮮明な下地」「開放という必然の広大な道」「根本的目的の共有化」は、驚くべき奇跡の発展を実現すると同時に、中国経済のハイクオリティな発展の道を強固なものにした。

　「第18回党大会以降、中国は発展の内外環境と段階が変わった。経済成長は新常態に入って高速成長からハイクオリティな成長へと転換し、新発展理念を確立すると共に、『第14次5カ年計画（十四五）』で現代化国家へ向かう新しい道に良好な物質的基盤と発展条件を提供している」。中国国際経済交流センター経済研究部副部長の劉向東氏はこう説明した。