中国はエネルギー消費大国であり、省エネの大きな可能性を秘めている。2012年以降、国内総生産(GDP)1単位あたりのエネルギー消費量は合計で24.6%削減されたが、これは標準石炭換算で12.7億トン分のエネルギー消費量を削減したことになる。2012-19年の中国のエネルギー消費量増加率は年平均2.8%だったが、これで年平均7%の経済成長を支え、エネルギー利用効率は顕著に高まった。
「十四五(第14次五カ年計画)」綱要では、「GDP単位あたりエネルギー消費量13.5%削減」を経済社会発展の主な拘束性指標(政府が社会に達成を約束した必達目標)のひとつとしている。
国家能源局の関係者によると、中国は「GDP単位あたりエネルギー消費量13.5%削減」という目標の実現に向け、「十四五(第14次五カ年計画)」期間中にエネルギー消費量を年平均2%程度増加させることで約5%のGDP成長を支え、経済社会発展のエネルギー消費への依存度を一段と引き下げる方針だ。
GDP単位あたりエネルギー消費量の削減は、低炭素型へのモデル転換を推進し、省エネ型社会の形成を加速させるための要件でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月14日