債権通公司が8月12日に発表したデータによると、7月末時点の中国の銀行間市場で海外機関が保有する中国債券は3兆7700億元で、保有高は過去最高を更新した。海外機関の中国債券保有規模は前月末に比べて234億元増加し、4カ月連続の増加となった。今年１―7月で、海外機関が保有する中国債券は累計5123億元増加した。アナリストは、「海外機関の中国債券への投資拡大は長期的な流れであり、中国経済が長期的に改善に向かうことに対する国際投資家の自信を示している」との見解を示した。

　7月、海外機関は中国債券に引き続き強い関心を示した。まず、海外機関の中国債券市場参入が続いた。中国中央銀行上海本部はこのほど、7月に新たに5つの海外機関主体が中国銀行間債券市場に参入したと発表した。7月末時点で、中国債券市場に参入した海外機関の総数は972機関に達した。

　第二に、海外機関が保有高をさらに増やした。7月の海外機関による保有中国債券の純増分は前の数カ月よりやや縮小したが、業界関係者は、「これは外資の投資度合いを弱めたことを意味しない」と示した。データを見ると、7月に海外機関が中央決済会社に預託した債券は754億元増加し、今年3月以来最高となった。この保有資産は主に国債や政策性金融債などの高利回り債券で、海外機関投資の主な債券品種でもある。7月、中央決済会社の海外機関債券預託高は32カ月連続で増加した。

　第三に、海外機関の取引が活発だった。中央銀行上海本部のデータによると、7月の海外機関の中国銀行間債券市場における現物取引量は約1兆1400億元で、1日平均取引量は約520億元と6月とほぼ同じだった。

　統計によると、今年１―7月に海外機関が保有する国内債券は累計5123億元増加し、増加分は前年同期の4847億元を上回った。2020年は海外機関が国内債券を大きく買い増しした年で、通年の買い増し規模は1兆元を超えた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年8月15日