包頭希土高新技術産業開発区が10日明らかにしたところによると、包頭希土研究院と黒竜江大学が共同で研究開発した希土類超分子調光レンズの試作が成功した。研究開発チームは希土類元素における軽希土類の比較的大きな金属半径、容易な価数変化、安定的な化学性質といった長所を十分に利用し、新型調光材料を開発した。この新材料は希土類元素のランタン、セリウム、イットリウムを導入することで、レンズにより高い呈色速度(3s以下)と退色速度(60s以下)を持たせており、疲れにくく安定性が高く、それによりレンズの耐用期間を延長でき、中国の高級調光レンズ市場が輸入レンズに独占される局面を打破する。科技日報が伝えた。
希土類超分子調光レンズは独自に研究開発された希土類超分子調光材料を採用し(ローエンド材料の退色・変色速度が遅く、寿命が短く、色の残留量が多いという問題を解決できる)、同時に成熟した基礎変色技術と結びつけ作られる。光の透過率をスマートに調節し、紫外光を100%、可視光を30-80%効果的にカットすることにより、強い光による目へのダメージを減らし、目を保護し疲れを減らす目的を達成する。
希土類の特徴により、希土類超分子調光レンズは従来の調光レンズと比べ、耐用期間、退色・変色速度、色残留量、レンズの屈折率の向上などの性能が大幅に改善されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年8月15日