新エネ車の販売台数は今年、中国自動車消費市場で近年のハイペースな成長を維持した。29日に開かれた第24回成都国際モーターショーで、「自動車製造新勢力」と伝統的な自動車メーカーの新エネブランドが、四川省成都市という国内外自動車メーカー新製品の中国西部における初公開の主陣地に集い、中国西部市場の展開を加速した。

　新エネ車の活況ぶりは、今回の成都モーターショーからもうかがい知ることができる。会場の16の展示館のうちほぼすべてで新エネ車の姿を確認できる。新エネ車を集中的に展示する10号館は、見学・体験しようとする来場者で混雑した。一部の自動車メーカーは同日、新車を発表した（比亜迪による海洋シリーズ初の車種「海豚」、長城欧拉によるクラシックな車種「芭蕾猫」など）。

　新エネ車の消費は徐々に強まる市場の内的原動力を示している。新エネ車の個人による購入の割合は今年上半期に7割超にのぼった。中国汽車流通協会専門家委員会のメンバー、自動車業界アナリストの鐘師氏は、「新エネ車発展の政策サポート、関連自動車メーカーによる持続的な新車発売、充電施設の普及は近年、新エネ車消費の中国市場における急成長を共に促した。新エネ車は現在バッテリー性能の向上に取り組むべきだ。電力システムが平均レベル以上に達しなければ、1台の新エネ車は市場で生存空間を手にすることができない」と判断した。

　鐘氏はさらに、「新エネ車消費に影響を及ぼすもう一つの重要な要素は、バッテリーの安全性だ。一部の新エネ車の発火事件が社会から広く注目されているが、これは企業に対してバッテリー安全性の大幅な強化を迫っている。消費者が安心して購入できる前提は、新エネ車のバッテリーの安全性への安心だ」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年8月30日