独メディア「Der Spiegel」はこのほど、「中国の機械メーカーがドイツの競合他社をますます置き去りにする」というタイトルの記事を掲載した。記事の概要は以下の通り。
ドイツ貿易・投資振興機関の調査によると、機械製造業の輸出において、中国はドイツとの差をますます広げている。今年の中国の機械設備輸出は約31%増の2960億ドルに達する一方、かつて機械設備輸出で世界トップだったドイツは13%増の2490億米ドルにとどまる見込みだ。
中国は2020年に同分野で初めてドイツを追い抜いた。ドイツ機械設備製造業連盟によると、昨年の世界の機械設備輸出額のうち中国の割合は約15.8%、ドイツは15.5%だった。
今回の調査リポートでは、「中国は新型コロナウイルスの感染症流行により、2020年に初めて世界最大の機械設備輸出国になった」と紹介。中国の産業が厳格な封鎖措置の解除後、操業を急速に再開したことが要因と分析した。「中国という競争相手がドイツの輸出企業を追い抜く分野がますます増えている」としている。
中国は2020年、かつてはドイツの輸出量が多かった分野を含む機械設備製造28分野のうち16分野でドイツを上回った。
それでもドイツ機械設備製造業連盟は、中国の台頭がドイツの製造業にチャンスをもたらすと考えている。例えば、産業用ロボットの分野で中国は「キャッチアップを必要」としており、これがドイツにとって輸出のチャンスになるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月10日