中国国家農村振興局の洪天雲副局長は19日、同局が貧困脱却の難関攻略の経験と手法を参考に、強力な措置を講じて農村振興を全面的に推進する方針を示した。その上で、中国が実践する貧困脱却の成果を強固にし、世界の貧困削減に一層多くの中国プランで貢献する考えを明らかにしている。
洪氏は19日開催の「2021農村発展ハイレベルフォーラム」で上記のように発言した。今回のフォーラムは北京でオンラインとオフラインを結ぶ形式で開催され、テーマは「世界の持続可能な開発協力:貧困削減と農村の発展推進」だった。
さらに洪氏は、大規模な再貧困を発生させない最低ラインを守りながら、勢いに乗って努力を重ね、農業と農村の現代化という目標に向かって引き続き奮闘しなければならないと述べた。次の段階では、貧困脱却の難関攻略の成果を強固にし続けながら再貧困防止の監視・支援メカニズムを整備し、再貧困および貧困化のリスクを解消する。
また、農村産業の発展を加速し、第一次・二次・三次産業の融合発展システムを構築することで農村産業の繁栄や都市と農村の融合発展を実現していく。農村建設行動と農村居住環境改善5カ年行動も実施。農村ガバナンスを整備・改善し、社会管理サービス能力や科学化水準、規範化水準などの向上を図る。
洪氏は、世界の感染状況が依然として厳しく、貧困削減のスピードが減速する中、中国が一貫して世界の貧困削減事業に参与していると説明。今後は国際的な貧困削減と農村発展の事業に取り組むと同時に、関係者と一緒に国連の持続可能な開発のための2030アジェンダを推進し、多くの成果を得たいとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月23日