国家外貨管理局の報道官を務める王春英同局副局長は22日午前、量的指標からも価格の指標からも、中国の越境資金流動と外貨市場は現在、「二つの安定」の特徴を示していると述べました。
王副局長は第1の「安定」について、数量からして越境資金は秩序ある流動を見せており、最近では安定した小幅な流入超過が保たれていると説明しました。第3四半期(7-9月期)には、企業や個人などの非銀行経済体による月間流入超過は153億ドルでした。
第2の「安定」とは、価格面から見て、人民元の為替レートは上下双方向に変動しつつ、全体的には安定していることです。第3四半期のドルインデックス(DXY)は4.7%上昇しました。主要通貨は米ドルに対して値下がりしましたが、人民元は1.2%と小幅に上昇しました。
王副局長は中国経済の今後について、長期的に明るい見通しであることに変化はなく、基本的にバランスが取れた国際収支の構造は変わっておらず、改革開放を全面的に深化させる大局に変化はないと説明しました。これらの要因が、資金の越境流動の安定と外貨市場の安定した推移にとっての力強い基盤を提供し続けると考えられるとのことです。
「中国国際放送局日本語版」2021年10月23日