このほど発表された2021年第3四半期の「中国就業市場景気報告（以下同報告と略）」によると、2021年第3四半期の中国就業市場景気指数 (CIER指数)は2.15だった。求人者数の減少幅が求職者数を下回った影響を受け、CIER指数は前期に比べて季節的に回復し、前年同期比で大幅に上昇した。

　同報告によると、季節分解法を利用し、季節要因の影響と不規則な変動による影響を取り除いたCIER指数は、2020年第2四半期に段階的な低記録に達した後、上昇し続け、2021年第3四半期まで上昇傾向を維持した。

　地域と都市別に見ると、今四半期のCIER指数は多くの地域と都市で就業市場が季節的に回復した傾向が見られる。うち、東部と東北地域のCIER指数は前年同期比で上昇した。特に、長江デルタと珠江デルタ地域の一線と新一線などの都市では、CIER指数が前年同期より大幅に上昇した。一方で、中部・西部地域のCIER指数は前年同期より低下し、特に一部の二線や三線などの都市では求職者数の増加幅が比較的大きかったため、CIER指数は前年同期より低下した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年10月27日