ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこのほど「中国信用環境(2021年12月)」報告書を発表した。それによると、中国経済の見通しは安定しており、外資に対して魅力を保っている。
報告書は中国の国際収支状況の先行きを楽観しており、力強い外部の需要に支えられ輸出増が柔軟性を保ち、今後数カ月に渡り経常黒字を保つと判断した。
報告書は、過去数四半期に対外直接投資(FDI)が純流入の流れを保っていることに注目した。今年1-10月の「一帯一路」諸国及び地域からの投資は30.7%増、ASEAN諸国からの対中投資は29.5%増となった。報告書は、中国の金融市場の対外開放が持続的に推進され、経済成長の見通しが明るく、外商投資に対する政策の支援があることなどから、短期的にFDIが流入を続けると予想した。それと同時に、非外商直接投資の純流出の下げ幅が縮小し、外資の中国金融資産及び有価証券の保有による投資流入の増加が反映されるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月17日