実体経済は中国経済の重要な支えであり、実体経済の強化には多くの技能型人材が必要だ。情報によると、中国の技能人材、特に高度技能人材の不足は現在の労働市場における最も顕著な問題の一つだ。現在は大学生の就職シーズンだが、職業教育の就職にはどのような新しい傾向があるのだろうか。
大学生の就職シーズン、職業教育本科生が大人気に
全国で初めて本科レベル職業教育試行を実施した南京工業職業技術大学は今年、初の職業教育本科卒業生を迎える。卒業生の大半は設備製造業の技術技能人材だ。同校で2022年度本科生特別説明会が開かれると発表されると、わずか数日で200社超が応募を出した。
現場では、技術サービスエンジニア、自動化システムインテグレーションエンジニア、電気エンジニアなど、一連の工学及び生産管理の1700人を超える採用枠が提供された。職業教育本科の高度技能人材を採用しようとする企業が多かった。
製造業10大分野 人材不足が1900万人超に
全国で最近開かれた多くの説明会によると、現在最も不足しているのは製造業の技能人材だ。
人力資源・社会保障部と工業・情報化部が発表した「製造業人材発展計画ガイドライン」によると、中国の製造業10大重点分野の昨年の人材不足は1900万人超で、2025年には3000万人弱にのぼる。不足率は48%。
しかも企業の自動化が進むにつれ、技能人材に対する条件がより高度になる。
北京某グループ企業の南京分公司の梁彦松総経理は、「従来の単純な操作を行う作業員は少なく、自動化とデジタル制御の技術が増えており、確かに専門的な技術者が非常に必要になっている」と述べた。
人力資源・社会保障部が今年8月に発表したデータによると、高級技師の求人倍率は3.11倍だ。つまり3人分余りの採用枠の条件に合致する応募者が1人ということだ。あるテック企業の責任者は、「高級研究開発者のほか、高級技術・技能人材の需要も切実だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月24日