「中国の経済成長が約10年ぶりの記録を達成した」「貿易データは中国経済の強靭性を示している」昨年の中国経済の「成績表」が17日に発表され、その好調ぶりが世界から注目されている。海外のメディアと学者は、世界で新型コロナウイルスの感染拡大が繰り返されるなか、中国経済が「強靭な実力」を示したと見ている。
中国国家統計局が17日に発表したデータによると、中国経済は昨年も持続的かつ安定的に回復した。経済発展及び感染対策で世界トップの地位を保ち、主要指標が目標を達成した。中国の国内総生産(GDP)は前年比8.1%増で110兆元を上回り、2年連続で100兆元を上回った。ドル建て計算すると、中国の物品貿易額が初めて6兆ドルを突破し、過去最大となった。
世界は安定成長から、圧力を受けながら前進する中国経済の強靭性を感じている。中国の昨年の物品貿易額は39兆1000億元で、再び記録を更新した。「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、「新型コロナウイルスの流行から2年に渡り、中国の貿易は次々とサプライズを創出し、中国経済の安定運行の重要な支柱になった」と伝えた。日本の経済学者の金堅敏氏は、「中国の商品輸出は世界のサプライチェーンの安定、世界の物価上昇の抑制に向け良い効果を発揮した」と述べた。
世界は外資導入から、長期的に好転する中国経済の強靭性を見ている。中国商務部が先ほど発表したデータによると、中国の昨年の実行ベース外資導入額は前年比14.9%増で再び記録を更新した。中国のハイテク産業の実行ベース外資導入額は17.1%増。国際的なコンサルティング会社がこのほど発表したデータによると、ベンチャー投資家が昨年、中国の5300社を超えるスタートアップ企業に約1290億ドルの投資を行い、2018年の記録を更新した。ユーラシアグループ社長のイアン・ブレマー氏は、「大半の西側企業の経営層が今後10年で中国事業を拡大しようとしている。企業は市場のある場所に進出しようとする」と指摘した。
中国のイノベーションの原動力が持続的に拡大し、確かな足取りで高品質発展の道を歩んでいることが世界から注目されている。中国の昨年のハイテク製造業付加価値額は18.2%増で、新エネ車、産業用ロボット、集積回路の生産量などが好調だった。世界知的所有権機関(WIPO)が発表したグローバル・イノベーション・インデックスの中国の順位は12位に浮上。中国経済の革新駆動型発展は今後より力強くなり、世界により多くの協力のチャンスをもたらす。スウェーデンのアンナ・エクストローム教育相はこのほど、スウェーデンと中国のテックイノベーション協力の今後の発展に期待していると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月19日