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japanese.china.org.cn |19. 01. 2022 |
〈中国都市総合発展指標2020〉から見た中国都市のパフォーマンス 趙啓正、楊偉民、周其仁、邱暁華、周南、周牧之によるレビュー
1.〈中国都市総合発展指標2020〉ランキング
〈中国都市総合発展指標2020〉が2021年12月28日に発表された。〈中国都市総合発展指標〉は、中国における地級市以上(日本の都道府県に相当)297都市を対象とし、環境、社会、経済の3つの側面(大項目)から都市のパフォーマンスを評価したものである。〈指標〉の構造は、各大項目の下に3つの中項目があり、各中項目の下に3つの小項目が設けた「3×3×3構造」になっており、各小項目は複数の指標で構成されている。 これらの指標は、31%が統計データ、35%が衛星リモートセンシングデータ、34%がインターネットビッグデータで構成され、合計882の基礎データで構成されている。その意味で、〈中国都市総合発展指標〉は、異分野のデータ資源を活用し、「五感」で都市を高度に知覚・判断できる先進的なマルチモーダル指標システムである。
(1)総合ランキング
総合ランキング第1位は5年連続で北京となり、第2位は上海、第3位は深圳であった。
〈中国都市総合発展指標2020〉総合ランキングの上位10都市は順に、北京、上海、深圳、広州、成都、重慶、南京、杭州、天津、蘇州となっている。これら10都市は、長江デルタメガロポリスに4都市、珠江デルタメガロポリスに2都市、京津冀(北京・天津・河北)メガロポリスに2都市、成渝(成都・重慶)メガロポリスに2都市と、4つのメガロポリスにまたがっている。
総合ランキング第11位から第30位は順に、武漢、廈門、西安、寧波、長沙、鄭州、青島、東莞、福州、昆明、合肥、仏山、無錫、済南、珠海、瀋陽、貴陽、大連、南昌、泉州の都市であった。
(2)環境大項目ランキング
環境大項目ランキングは5年連続で深圳が第1位、広州が第2位、上海が第3位となった。
〈中国都市総合発展指標2020〉環境大項目ランキングの上位10都市は、深圳、広州、上海、廈門、三亜、ニンティ、シガツェ、チャムド、北京、海口であった。なかでも廈門、三亜、シガツェはそれぞれ第4位、第5位、第7位に順位を上げている。
環境大項目ランキングで第11位から第30位にランクインした都市は順に、珠海、東莞、成都、舟山、汕頭、山南、南京、重慶、福州、儋州、仏山、ナクチュ、普洱、巴中、杭州、昆明、武漢、泉州、中山、長沙であった。