百年の変動と感染症が重なるなか、中国の経済版図は新たな変化を迎えた。江蘇省が猛追するなか、広東省は昨年も中国でGDPが最大の省という玉座を守った。
広東省の昨年のGDPは前年比8%増の12兆4000億元で、中国で初めて12兆元を超えた省になった。
12兆元とは何を意味するのだろうか。これは国に匹敵する規模で、広東省のGDPは韓国を超え、世界トップ10の経済体になる見通しだ。
しかもこの1年に東莞市がGDP1兆元都市になったことで、広東省のGDP1兆元都市は深セン市、広州市、仏山市、東莞市の4都市と、数で江蘇省と並んだ。
上海と北京がGDP4兆元都市に
昨年は中国で、上海市と北京市が一挙にGDP4兆元都市になった。
先にGDP4兆元超えを正式発表したのは北京市で、昨年のGDPは8.5%増の4兆269億6000万元だった。
上海市もその後、昨年のGDPが4兆元を突破し、8.1%増の4兆3200億元にのぼったと発表した。
北京のGDPは上海を猛追している。北京のGDPは2007年に1兆元を突破した後、6年で2兆元を、5年で3兆元を突破した。4兆元超えにかかった時間は3年のみで、突破のペースが徐々に上がっている。
非首都機能移転及び減量発展を背景としながら北京のGDPが昨年大幅に増えたのは、主に医薬品業界のワクチン生産と、電子業界の集積回路の旺盛な需要の経済成長けん引効果によるものだ。
今年の経済成長率の目標について、北京は5%以上とやや控えめに設定。上海は5.5%前後と設定した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月21日