マレーシア太平洋研究センター首席顧問の胡逸山(Ei Sun Oh)氏は17日、『新華社』記者の単独書面取材に対し、2021年の中国の経済パフォーマンスは目を引く水準で、世界経済の安定に大きく貢献したとの見解を示した。
中国国家統計局が17日発表したデータによると、2021年の中国の国内総生産(GDP)は前年比8.1%増だった。同氏は、世界第二の経済大国である中国の経済パフォーマンスは目覚ましく、感染症流行の影響を大きく受けた世界経済の安定に貢献したとしている。
また、中国はASEANの多くの国にとって最大の貿易相手国であり、ASEANも中国にとって最大の貿易相手国になっていると指摘。「保護貿易主義が台頭する中、中国とASEANは自由貿易を堅持し、関係国に豊富な成果をもたらしている。中国経済は順調に回復し続けており、ASEANもそれに後を追っている」と説明した。
中国商務部が以前発表したデータによると、2021年の中国の実行ベース外資導入額は前年比14.9%増だった。これについて同氏は、安定したサプライチェーン、大きな国内市場、強大な生産力が中国の魅力となっている上、中国企業に商品やサービスのオーダーメイドができる柔軟性があるため、中国は引き続き海外直接投資の主要な対象地であり続けるとの見方を示した。
また、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が1月1日に発効したことで、他のRCEP加盟国には中国市場を一層開拓する機会が提供されると説明した。
「中国は大規模かつ非常に成熟した国内市場があり、誰もがそこに参入したいと考えている」。同氏は、互恵を実現するために投資家は十分な準備が必要だと述べた。
中国とASEANの貿易における強大な結びつきという潜在力を十分に発揮させ、全ての業界にRCEPのもたらす恩恵をもたらさなければならないと提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月1日