世界トップクラスの科学雑誌・イギリスのネイチャー誌は4日、北京冬季オリンピックはカーボンニュートラルを実現したと称賛する記事を掲載した。記事は、厳しい新型コロナウイルス対策により観客規模が縮小され、冬季五輪のカーボンフットプリント減少につながったが、北京冬季五輪がとる排出削減措置は過去の冬季五輪を大幅に上回り、現有の競技場の利用、再生エネルギーの利用、グリーン設備調達などの面の措置はカーボンニュートラル問題で良好な効果を得たと評価した。
北京冬季五輪は複数の現有の競技場を改造した。これらの競技場は2008年の北京夏季五輪やその他の競技大会で使用された場所である。2008年の北京夏季五輪のランドマークである国家遊泳センター「水立方」は「氷立方」に改造され、カーリング競技を行う。そのほか、北京冬季五輪の新たに建設されたすべての競技場が最高レベルの国家グリーン3つ星基準に達している。今回の冬季五輪はスケートリンクの製氷に初めてHFC冷媒ではなく天然二酸化炭素を使用し、2.6トンの二酸化炭素排出を削減した。
北京冬季五輪の大きな革新ポイントは、全25カ所の競技場がクリーン電力を使用している点である。北京冬季五輪は「グリーン調達」にも力を入れ、水素自動車と電気自動車を配備した。当然、冬季五輪関連の建設工事でも二酸化炭素が排出される。排出量を帳消しにするため、中国は約6000万本を植樹し、約119万トンの二酸化炭素排出量を帳消しにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月8日