「国潮+かわいい虎」が人気に!
「虎に翼を添えたようにますます強くなる」のことわざをモチーフにした金のブレスレット、「幸運がますます大きくなりますように」との願いを込め鳳凰をかたどったブローチなどは、中国伝統文化の要素を金のアクセサリーに溶け込ませ、伝統技術と現代の審美眼とを結びつけ、伝統的な国産ジュエリーに新たな生命を吹き込んだ。
「95後(1995年から1999年生まれ)」の李亜楠さんは、「これまで金のアクセサリーは古くさくて、若い人には似合わないと思っていたが、ここ2年ほどで国産ブランドは大きく変化し、ファッショナブルで文化的な深みもある多くの国潮ジュエリーが登場した」と話した。
寅年の今年の春節に、消費市場には非常に強い「中国の風」が吹いた。
蘇寧易購はオフライン店舗で注目商品を打ち出すキャンペーン「100軒の正月風情宝蔵館」を実施し、目新しくて興味を引く正月用品、国潮ブームに乗った家電を展示して、若い消費者の間で人気となった。銀泰百貨はPRイベントの「京彩禧楽会」や国潮市場などのテーマイベントを開催して、若者が近い距離で無形遺産文化を体験できるようにした。拼多多が実施したショッピングイベント「多多新国潮」では、玉沢(Dr.Yu)ブランドのフェイスマスクや鴻星爾克(ERKE)ブランドのスニーカーなど、春節に合わせて発売された国産品が売り上げランキングの上位に入った。京東が売り出した中国風ギフトボックスは受注量が前年同期比300%以上増加した。
マーダーミステリーにウインタースポーツ観光 若者の春節の新たな娯楽
春節連休期間には、密室脱出ゲーム、マーダーミステリー、ライブハウスのどこでも生き生きした若者の姿が見られた。
「95後」の頼さんは、「みんなで一緒にゲームをしていると、参加しているという気持ちが強く感じられ、とても楽しいだけでなく、頭脳もしっかり試される。社交性と体験感にあふれたいろんなボードゲームは、年越しの娯楽としてますます多くの若者に選ばれるようになった」と話した。
今年の春節には、北京冬季五輪が開幕してZ世代のウインタースポーツ消費ブームを引き起こした。オンライン旅行サービスプラットフォームの飛猪(フリギー)がまとめたデータでは、「00後」の春節期間のウインタースポーツ観光の予約量が同80%以上増加した。感染症対策の中、同観光には現地化、行動半径が小さいといった特徴が見られるようになり、自宅から3時間以内で行けるスキー場が人気を集めた。
若者は春節を過ごすと同時に、新たな消費理念を家族の中の上の世代にすすめる役割も果たした。スマートフォン、スマートブレス、VR(仮想現実)ゴーグルなど、Z世代ならではの「孝行心あふれる正月用品」によって、ますます多くの高齢者がデジタルライフを楽しめるようになってきた。
国潮ブームに乗ったネットで人気の正月用品にしても、さまざまな年越し料理、没入型のボードゲームにしても、どれも「春節」の持つ意味を世代間の伝承の中で引き継ぎながら、そこに新たな息吹を吹き込んだものだ。年越しのスタイルにも新しい要素が絶えず溶け込み、伝統文化に対する新しい表現を盛り込みながら、時代の記憶を今に伝えている。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年2月10日