マッキンゼーは2020年4月、同年5月、同年8月、21年1月、同年10月の5回に渡り、中国人観光客の観点に関する調査を行った。
中国の回復の自信が深まっており、消費者マインドが現在、新型コロナ流行後で最高の時期を迎えている。「中国経済が2−3カ月内に回復する」とした回答者は20年2月は43%で、21年10月には67%に上がった。マインドの強化により、消費者支出にも回復の傾向が見られた。最新の調査によると、「近い将来に所得が安定を維持」とした回答者は圧倒的多数(77%)だった。散発的な感染拡大が時おり生じていることから、観光への意欲も上下に変動している。
海外旅行は依然として魅力的だが、回復にはまだ長い時間がかかりそうだ。海外旅行の制限があり、かつ圧倒的多数の回答者が海外旅行を危険と見ているが、調査によると回答者は海外旅行の目的地に対して大きな興味を示している。
Z世代はシルバー世代と異なるが、想像されるほど大きな差はない。調査によると、旅行先、旅行において主に考慮する要素、旅行の予約方法、次の旅行のアイデアなど、双方には多くの共通点がある。Z世代とシルバー世代はその他の世代より低所得だが、彼らは観光業における重要な新興グループだ。この2つの世代にとって、デジタルメディアは旅行のアイデアを得る主なソースだが、デジタルチャネルに小さな差が存在する。シルバー世代は現地の旅行会社による携帯電話の広告や、現地のオンライン観光フォーラムからアイデアを得る。Z世代はオンライン動画広告の影響を受けやすい。またネット有名人がZ世代により大きな影響を与えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月23日