欧州委員会のドムブロウスキス上級副委員長は5日、ロシアとウクライナの衝突が国際市場に大きな衝撃を及ぼし、各種ルートによりEUの経済活動を阻害していると述べた。
EU加盟国経済・財政長官会議が5日、ルクセンブルクで開かれた。EUの経済状況や、ロシアとウクライナの衝突の経済への影響への対応が重点的に議論された。ドムブロウスキス氏は会見で、次のように述べた。
ロシアとウクライナの衝突は国際市場に大きな衝撃を及ぼしている。大口商品の価格が大幅に変動し、過去と比べ高い水準にのぼっており、さらに過度な不確実性が重なっている。本件は各種ルートによりEUの経済活動を阻害しており、市場と消費者のマインドがショックを受けている。物価上昇はEU全体の生活費への懸念を生んでおり、家庭と企業は特にエネルギー面でより高いコストに直面している。世界のサプライチェーンもさらなる断裂に直面している。
EUの公共財政状況が深刻な影響を受けている。経済成長率の低下は予算の赤字拡大を招く。EUは関連ツールを利用し悪影響を和らげようとしている。例えば食糧、エネルギー、化学肥料の高騰を鑑み、EUははEUの農家と消費者を支援する戦略を掲げた。また低所得食糧輸入国及び衝突の影響を受けるその他の国への人道支援を強化する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月6日