地政学的に不確実な時期に、中国は新たな優先事項に注目している。中国の風力、太陽光、水素ガスの生産が大規模拡張中だ。独紙「ハンデルスブラット」が伝えた。
中国は消耗する石油の72%を輸入に依存している。主な輸入先は中東諸国やロシアなど。世界2位の経済体である中国のエネルギーの需要は今後も拡大する。地政学的により脆弱な現在の世界において、中国はエネルギー輸入への依存を弱めようとしている。
例えば中国は今年3月に掲げた「『十四五』現代エネルギー体系計画」の中で、新エネシステムの建設により「国家エネルギー安全」の目標を達成すると明確にした。価格が急激に低下する新型蓄エネソリューションやグリーン水素などの技術が、その中で中心的な力を発揮している。こうすることで中国は初めて増加を続けるエネルギーの需要を満たすと同時に、気候変動の目標と、高水準のエネルギー自給自足を達成できる。
中国は現在、すでに最大の水素ガス生産・消費国になっている。同じく3月に発表された初の水素エネルギー産業発展計画において、中国は2025年までに毎年10万トン以上のグリーン水素燃料を生産するという目標を設定した。この目標を達成するためには、電解槽の製造からエネルギー供給に至る国内サプライチェーンを構築しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月11日