ある海外メディアはこのほど、中国が感染対策として行っている規制により、世界最大の港である上海が「封鎖」されたが、これはほぼすべての貿易に「世界的な影響」を及ぼすと伝えた。彼らがこのように判断するのは、まず深い調査・研究を行っていないからで、次の中国経済の強靭性と潜在力、さらには中国の改革開放の決意を見誤っているからだ。上海は「封鎖」されたことも今後されることもなく、中国は世界の産業チェーンとサプライチェーンにおける「安定装置」と「バラスト」であり続ける。新華社が伝えた。
現実の評価と判断は事実に基づかなければならない。3月以降、上海で大規模な感染拡大が続いている。ウイルスの蔓延を阻止する一連の措置は確かに、貿易と物流に一定の影響を及ぼした。4月に入ると、上海港の業務量がやや減少したが、海外メディアが報じているように「封鎖」されたことは一度もない。9日に洋山港埠頭を出入りした国際船舶は延べ26隻、国内支線コンテナ船は延べ42隻で、ほぼ日常的な作業水準を保った。埠頭のエリア別閉鎖作業などの措置により、上海港は依然として全天候の運行を保っている。長江デルタ、さらには世界の産業チェーンとサプライチェーンの安定と円滑を全力で支えている。
新型コロナウイルスの発生後、海外の多くの大型港と埠頭が混雑し、コンテナが不足したことで、貿易会社の出荷の遅れ、輸送コストの上昇が直接生じた。これは世界の海運業に重傷を負わせた。次々と試練を迎えるなか、中国の港は安定と円滑を保った。上海港のコンテナ取扱量は逆境のなか増加し、2020年の4350万TEUを踏まえた上で、昨年はさらに4700万TEUに増加し、12年連続で世界一となった。
未来に目を向ける際には、目先のことばかりを考えてはならない。中国の昨年の物品貿易額は初めて6兆ドルを突破し、前年比21.4%増となった。世界の貿易や、産業チェーン・サプライチェーンの円滑に向け、多大な貢献を成し遂げた。これらは中国の市場規模、産業、インフラ、ビジネス環境などの総合的な競争力によるものだ。物事は長い目で見るべきだ。一時的もしくは局部の問題が、中国の長期的に好転するファンダメンタルズを変えることはなく、ましてや中国の改革開放の決意と力を揺るがすこともない。中国は必ず世界の産業チェーン及びサプライチェーンの安定に向け重要な貢献を成し遂げ続けるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月12日