暖かくなるにつれて、3月中旬から、インテリア市場にまた活気がみなぎるようになった。
データによれば、今春の就職・転職シーズンには、インテリア施工職人とインテリアデザイナーの求人が前のシーズンに比べてそれぞれ、361.11%増、280.24%増と大幅に増加した。インテリア施工関連の職種の平均月収は前年同期比11.79%増の7003元(1元は約19.6円)に達した。複数のインテリア会社の職人が、「実際、この3年ほどは、インテリアの施工費用の上昇傾向がずっと続いている」と口をそろえる。
インテリア会社の施工部門でプロジェクトマネージャーを務める張和峰さんは、「今年の施工費用は10%から15%値上がりするはずだ。特に左官は一般的に一日あたりの工賃が500-550元前後、家具職人は一日あたり500元、見習いは一日あたり350-400元になり、優れた左官なら一日に1千元以上稼ぐ」と話した。
職人が全体的に不足する状況の中でも、左官は特に不足しており、その主な理由は左官に年齢の「断層」があるためだ。左官の仕事について16年になる河北省出身の郝沢軍さんは、「昨年から毎年25万-26万元の収入がある。今年は特に仕事が多く、年収30万元達成は問題ないだろう」と話す。
個性的・オーダーメイドのインテリアニーズが激増 デザイナーは引く手あまた
第一線のインテリア施工職人だけでなく、デザイナーも引く手あまたになりつつある。個性的なオーダーメイドのインテリアが徐々に人気を集め、今春の就職・転職シーズンには、インテリアデザイナー、CADデザイナー、整理収納デザイナーなどの求人が特に増加し、賃金もそれにつれて上昇した。
複数のインテリア会社を取材してわかったのは、現在、多くのインテリア会社は中古住宅のリフォームが業務の7-8割を占めることだ。これに「90後(1990年代生まれ)」の消費者がインテリア需要の中心になってきたことが加わり、個性的なオーダーメイドのニーズが急増した。個性的なインテリアのニーズを満たすため、消費者のデザイナーを選ぶ基準がますます多様化している。
「95後(1995年から1999年生まれ)」のインテリアデザイナーの郝小田さんは昨年、ショート動画やライブ配信などのスタイルで、自分のインテリア作品を紹介し、消費者と直接やりとりする方法を試験的にスタートしたところ、1年もたたずにチャンネル登録者が100万人を超え、収入も倍増した。彼女は、「一人前のデザイナーなら、月収1万5千元前後は堅い。これにアクセス数によって得られた収入が加わって、収入は以前の倍に増えた」と話した。
家まるごとのインテリアデザインだけでなく、ここ2年近く、オーダー家具のデザイナーも非常に人気が高い。家具のデザインと製造を大学で学んだ程詩瑶さんは、「5年前に卒業したばかりの頃は、収入が一番少ないときで3千元しかなかったが、数年後の今は何倍にも増えた」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月12日