中国石油集団経済技術研究院はこのほど、最新版の「国内外油ガス産業発展年間報告書」を発表した。報告書によると、中国の精油能力は高成長を維持しており、昨年末に米国を抜き年間9億1000万トンに達した。今年も高成長を維持する見通しだ。昨年の中国のエチレン生産能力は年間で850万トンと急増し、エチレン当量自給率が66.2%に急上昇した。中国は今年、世界最大の精油・エチレン生産国になる見込みだ。しかし大規模だが低品質、精油能力が余るという問題が、中国の精油業界の効果的な発展を制約する。
昨年の国内の石油見かけ消費量は昨年、近年では珍しくマイナス成長となった。石油の対外依存度は72.2%に低下した。今年は国内石油消費がプラス成長に転じ、対外依存度が再び上昇する見通しだ。同期の国内天然ガス消費量は12%増で、対外依存度が46%に上昇した。今年は天然ガスの消費の伸び率が低下する見込みだ。昨年は国内の油ガス探査・開発投資が拡大し、重点確保と効果・利益促進により、油ガス生産・備蓄量の持続的なダブル増が実現された。原油生産量は2%超増加し1億9900万トンにのぼり、天然ガス生産量は初めて2000億立方メートルを超えた。今年も国内の油ガス探査・開発の発展ペースが上がる見通しだ。国家エネルギー局は先ほど通達した「2022年エネルギー活動指導意見」の中で、原油生産量は2億トン前後、天然ガス生産量は2140億立方メートル前後と、具体的な指標を明らかにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月19日