世界で物価上昇の圧力が拡大、中国で急騰はあるか?

中国網日本語版  |  2022-04-19

世界で物価上昇の圧力が拡大、中国で急騰はあるか?。

タグ:物価上昇 圧力

発信時間:2022-04-19 14:27:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 世界の主要経済体で普遍的に物価が上昇するなか、中国の物価は全体的に合理的な区間内にある。

 

 中国の第1四半期の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で1.1%の上昇で、うち3月は前年同月比1.5%の上昇と、伸び幅が1−2月より上がった。しかしこれは依然として緩やかな範囲内であり、国内の3%という目標を下回った。3月の全国の生産者物価指数(PPI)は前年同月比8.3%上昇で、伸び幅が5カ月連続で低下した。

 

 このほど野菜、ガソリン、ディーゼルオイルなどの日常生活と高い関連性を持つ一部の民生商品の価格が広く、大幅に上昇している。住民は物価上昇を強く実感しており、データと一般人の感覚の間に「温度差」がある。

 

 これは主に中国のCPIバスケットの商品のうち、豚肉価格が大きな割合を占めているからだ。豚肉価格は今年に入り大幅な低下を続けており、3月は前年同月比で41.4%低下し、CPIの伸び幅を狭めた。

 

 今年に入り国内の一部の民生商品価格がやや上昇しているが、これは主に国際情勢の変化や感染症などの影響で、中国の市場供給の基礎に変化が生じたわけではない。

 

 大口商品価格の続騰を受け、PPIのCPIへの伝導が続き、一般日用品価格が小幅上昇する可能性がある。また豚肉市場の需給が「ほぼバランスを維持」から「ややバランスを維持」に移るにつれ、第2四半期もしくは第3四半期に豚肉価格が上昇の流れに入り、CPIの緩やかな上昇をけん引すると見られる。

 

 総合的に見ると、通年の物価上昇率は昨年よりやや上がる可能性がある。物価の短期的な上昇の圧力に焦点を絞り、価格調整メカニズムをさらに十全にするべきだ。特に感染症の大きな影響を受ける地域は、価格観測・早期警戒を強化し、補助金支給の条件を適度に緩め、価格の大幅変動による基本的な民生への影響を回避するべきだ。 


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月19日

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