感染再拡大、地政学的緊張、急激な物価上昇といった数多くの重圧を受け、世界経済の不確実性が高まっている。世界2位の経済体、最大の貿易国、主要外資流入国である中国経済の状況は世界から注目を浴びている。中国の経済・貿易政策の動向は世界に影響を及ぼす。
中国の今年第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.8%増で、全体的に見て安定的な滑り出しとなった。この実り多い経済の成績表は、需要が縮小し、供給に衝撃が及び、マインドが低下するといった多くの重圧を受けながら得られたものだ。これは一連の安定成長の政策のおかげだ。中国経済が高い強靭性と活力を持ち、依然として世界経済に貴重な確実性をもたらすことが力強く証明された。
中国は世界の感染対策事業を全力で支え、対外経済・貿易協力を積極的に展開している。世界のサプライチェーンの安定、世界の物価上昇の圧力の解消に向け重要な貢献を成し遂げており、多くの協力先に利益をもたらしている。
中国の昨年の貿易額は初めて6兆ドルを突破し、過去最大となった。中国の今年第1四半期の貿易額は前年同期比10.7%増だった。世界と中国の大市場を共有すると同時に、世界にコストパフォーマンスの高い中国製品を届けた。貿易データの安定は、「世界の工場」「世界の市場」である中国が世界に届けるボーナスを浮き彫りにした。これは世界の物価上昇を背景とし、いっそう貴重になっている。
中国の外資導入額は昨年、初め1兆元を突破した。今年第1四半期は前年同期比25.6%増で、好発進を実現した。投資データの安定は、中国経済の強い魅力と活力を示している。経済協力開発機構(OECD)中国政策研究室長は、「中国の成長の高い将来性とさらなる開放の措置は、持続的な外資導入を支える」と指摘した。
雇用安定、金融安定、貿易安定、外資安定、投資安定、マインド安定などの政策が奏効し、全国統一大市場の建設ペースが上がるにつれ、中国経済の双循環発展構造がよりスムーズになるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月19日