国務院弁公庁はこのほど「貿易の安定維持と質向上の促進に関する意見」を通達した。同意見は貿易分野の生産・流通の安定保障、貿易企業への財務・税務・金融サポートの拡大、貿易企業の受注確保と市場開拓へのさらなる支援、貿易産業チェーン・サプライチェーンの安定という4方面の13件の政策措置を掲げた。
円滑な通過を促進、試練を迎えた貿易企業を支える
さまざまな圧力を受けながら、中国の貿易額は今年1−4月に前年同期比7.9%増となり、高い強靭性を示した。しかし4月は0.1%の微増で、貿易企業が大きな圧力に直面していることが反映された。
同意見は「貿易分野の生産・流通の安定保障」を最も重要な位置に据え、「重要部品・設備・製品の輸送を保障」「貿易貨物輸送の円滑な通過を促進」とした。
中国国際貿易促進委員会研究院の趙萍副院長は、「物流の詰まりと難所の解消は現在の貿易安定の特に重要な取組内容だ。今年1−4月に中国と主要貿易パートナーの貿易額が増加し、国際市場の中国製品への需要が旺盛であることが示された。ところが最近になり国内で新型コロナウイルスの感染が各地で散発的に生じており、貿易サプライチェーンの効率が短期的に低下し、企業の生産・経営の効果に影響が出ている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月27日