「今は中国市場に戻る好機」英紙「フィナンシャル・タイムズ」はこのほど、欧州最大の資産管理会社であるアムンディを含む国際機関が、中国の株式市場が世界を上回ることに期待すると表明していると伝えた。欧米の株価は最近、上昇よりも下落が多くなっている。国際投資機関及び個人投資家らは、より収益が安定している投資先に転じている。国際市場の「スマートマネー」が再びA株市場に注目している。「環球時報」が伝えた。
上海総合指数が4月27日に2863.65ポイントで底打ちした後、国際市場の「スマートマネー」が再びA株市場に注目している。アムンディのモルティエ最高投資責任者は、「第1四半期の深刻な投げ売り後、当社は現在、中国の株式市場にいっそう期待している。現在は(中国の)株を購入する絶好のチャンスだ」と述べた。JPモルガンのグローバル市場ストラテジストであるティルマン・ガラー氏は、「中国市場の株価収益率は現在、長期的な平均水準を20%下回っている……そのため当社は中国の株式市場の魅力が上がり始めたと見ている。当社はその一部の不利な要素が徐々に解消され始めており、一部はさらに有利な要素に変化していることに留意している」と述べた。
「フィナンシャル・タイムズ」は、「海外投資家が中国の株式市場から撤退する状況がすでに逆転しており、市場のムードに急激な変化が生じている。これは投資家が世界2位の経済体が回復を迎えると賭けているからだ」とした上で、次の重点を導き出した。つまり、海外投資家のA株市場への自信の本質は中国の経済成長への自信であり、政策のサポートと操業再開が最も重要な二つの要素だというのだ。
シルクロード智谷研究院の梁海明院長は「環球時報」に対して、「米連邦準備制度理事会が大幅な利上げにより物価上昇を抑制することで、米国経済がより大きな後退のリスクに直面する。米国の株価は6月、世界の株価下落をけん引した。さらにこのほど円安が急進行し、その他のアジア諸国の通貨安を招いている。これを受け海外投資家は、短期的にはこれらの国に投資するチャンスではないと感じている。リスク回避を考慮し、世界の資本が中国A株に進出している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月17日