【新華社北京6月26日】中国国家外貨管理局の王春英(おう・しゅんえい)副局長兼報道官は23日の記者会見で、5月末時点の外貨準備高が3兆1千億ドル(1ドル=約135円)を超え、17年連続で世界一を維持していると明らかにした。
王氏は、中国の国際収支がほぼ均衡を保ち、より安定的となることは新たな発展枠組み構築の前向きな成果を示していると指摘。国内総生産(GDP)に対する経常黒字の比率が適切な水準で推移しており、越境貿易と投融資がより活発になり、越境収支の規模が急速に伸びる中、人民元レートの弾力性は高まり、国際収支の「安定装置」としての役割をより良く発揮していると述べた。
同局の統計データによると、中国の経常黒字の対GDP比は2012年以降、2%前後を保っている。5月末時点の外貨準備高は3兆1278億ドル。対外純資産の規模も着実に伸び、21年末時点で1兆9833億ドルと12年末比で18%増えた。
王氏はまた対外開放について、資本取引の開放が着実に進み、ハイレベルな兌換を実現したとし、住民の海外での資産運用ルートが絶えず広がると同時に、人民元建て資産の魅力が著しく増し、海外投資家の中国向け証券投資額は2兆ドルを超えていると説明。国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の通貨バスケットにおける人民元の構成比率も一段と高まったとも語った。
「新華網日本語版」2022年6月26日