急成長する対外貿易業務形態の一つである越境ECは、新型コロナによる感染拡大の中で勢いよく発展し、中国経済回復の新たな原動力となっています。中国ではここ数年、通信販売やオンライン取引、接触なし決済を特徴とする越境電子商取引が活況を呈しています。
商務部のデータによりますと、今年第1四半期の越境ECは中国の輸出総額の4.6%を占めているということです。今年1月から3月までに、中国から米国やオーストラリアへの電子商取引輸出は急速な伸びを維持し、97.9%の増加となり、前の年の同じ時期と比べて1.4倍となりました。また、ASEAN諸国、「一帯一路」参加国などの新しい市場への輸出もそれぞれ98.5%、92.7%上昇しました。
越境ECの商品は多様なジャンルをカバーしており、アパレルやアクセサリーから、より付加価値の高いデジタル・スマート製品まで幅広く取り揃えています。2022年1月から3月までの3か月間に、半導体と集積回路の輸出額は前の年の同じ時期と比べて95.4%と急上昇しました。
また、民営企業が越境EC業界で重要な役割を果たしていて、全体の97.5%を占めています。そのほか、一部の伝統的な製造業もチャンスをつかみ、海外市場を開拓し、デジタル化への転換を加速しています。
「中国国際放送局日本語版」2022年6月26日