ニューヨーク・タイムズ紙によると、中国はボーイング社にとって米国に次ぐ2番目に大きな市場だ。
ボーイング社は2021年、中国の商用航空機の数が2040年までに倍増すると予測。その時になれば、中国の航空会社は8700機、約1兆4700億ドル相当の航空機が新たに必要となるとの見通しを示した。
中国の大手航空3社がエアバス社との提携を選んだことは、ボーイング社が「過去最大級」の受注を逃しただけでなく、「宿敵」エアバス社との戦いに敗れたことを意味する。
英フィナンシャル・タイムズ紙はこの取引について、エアバス社のボーイング社との競争における大きな成功だとし、世界の2大航空機メーカーにとって、中国は極めて重要な成長市場だと指摘した。
米国政府は貿易戦争など一連の手段を通じて中国との「デカップリング」を図り、それによって中国の発展を抑えつけ、「世界の覇者」であり続けようとする独りよがりな夢を見ている。しかし結局のところ、努力は水の泡となり、世界制覇の実現どころか国内企業の輸出にも悪影響が生じた。
聯合早報の論評のように、ボーイング社が中国という大口顧客を取り戻すには、製品の品質で信頼を得るだけでなく、中米経済の「デカップリング」の流れを阻止する必要がある。政治家が「デカップリング」を叫ぶのは簡単だが、資本の「デカップリング」には大きな痛みが伴う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月10日