世界の非鉄金属価格が2カ月連続で下落している。ロンドン金属取引所の金属指数(LMEX)は2月末以降で25.4%下落している。錫とアルミニウムの下げ幅が最大で、これは欧米経済の後退の懸念、一部の種類の金属の需要減によるものだ。西側のアナリストは、まだ終りが見えておらず、LMEXに「恐るべき」崩壊が生じる可能性があると見ている。ロシアの週刊誌(電子版)が7日、伝えた。
今年の第2四半期はLMEXにとって、過去14年で最悪の四半期になる可能性がある。LMEXは3月7日にピークを迎えたあと下落を続け、7月までにすでに約25%下落している。下落が続けば、鉱業企業は苦しい時期を迎えることになる。
非鉄金属の価格の下落には各自の原因があるが、若干の共通する要素もある。その1つ目であり最も重要な要素は、世界の景気後退リスクの拡大だ。
野村ホールディングスの経済学者は、米国、EU諸国、日本、豪州、カナダ、韓国が今後1年、景気後退に直面すると予想した。
テレ・トレードのチーフエコノミストは、「非鉄金属は主にハイテク産業の生産資源に用いられる。その値動きは商業活動の増減の見通しと投資価値への敏感な反応だ」と指摘した。