中国経済を語る際に、外部がよく使う形容詞の1つに「強靭性」という言葉がある。15日に発表された2022年上半期の中国の国民経済に関するデータは、この強靭性を改めて検証した。
中国の公式発表によると、上半期の中国の国内総生産は56兆2642億元で、不変価格で計算すると前年同期比2.5%増加した。中国が4、5月の主要な生産指標・需要指標が下落するなかで、こうした成果を収めたのは容易なことではなく、中国経済の強大な強靭性を体現している。
上半期、中国全土の消費者物価指数(CPI)は前年同期比1.7%上昇し、価格上昇率は明らかに欧米諸国の上昇率8%以上を下回り、世界の高インフレと鮮明な対比をなしていることは注目に値する。このことは中国経済の安定的な動きと民生の改善に役立つ。
このほか、今年に入ってから国際コモディティ価格、とくに食糧価格とエネルギー価格の高止まりが続き、国内で輸入インフレの影響が大きくなるなかで、中国は国内の供給確保・物価安定という確実性で外部環境の不確実性に対応し、食糧とエネルギーの生産に力を入れ、物価の基本的な安定を力強く保障した。
今後、感染症の予防・抑制の情勢が好転し、政策効果が持続的に現れるにつれ、中国経済の規模が大きい、市場の空間が広い、発展の強靭性が十分にある、改革のボーナスが多いといった優位性がさらに発揮されるだろう。
中国経済のパフォーマンスはどうかというという問いには、「困難を乗り越え、安定的回復を実現した」という上半期の成果で答えることができる。大国の経済には強靭性が備わり、中国人民のさまざまなリスク・試練に対応する底力と自信も強めた。(CRI論説員)
「中国国際放送局日本語版」2022年7月17日