国際通貨基金(IMF)は現地時間26日に最新の世界経済見通しを発表し、今年の世界の経済成長率を3.2%に、来年を2.9%に下方修正した。IMFは4月にも下方修正していた。
IMFは、世界の経済成長率が昨年の6.1%から今年の3.2%に低下するとし、4月の予想値から0.4ポイント下方修正した。来年は2.9%で、4月の予想値から0.7ポイント下方修正。
見通しによると、経済活動の遅れにも関わらず、世界的な物価上昇の予想値が上方修正されている一部の理由は、食糧及びエネルギー価格の上昇だ。IMFは、今年の先進国の物価上昇率は6.6%に、新興国及び発展途上国は9.5%にのぼると予想した。
IMFは、「現在の物価水準は現在及び未来のマクロ経済安定のリスクであり、物価上昇を中央銀行の目標水準まで下げることを政策決定者の喫緊の課題にすべきだ。金融引き締めは経済的なコストを伴うが、遅らせ先延ばしにすればこの困難の解消をより難しくする。すでに金融引き締めを開始している中央銀行は、物価上昇を抑制するまで維持すべきだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月27日