南水北調(中国南部の水を、水が不足しがちな北部に送る)プロジェクト中線の、黄河を横断する区間と焦作1段区間の工事が25日、中国水利部による検査に合格しました。このことで、南水北調プロジェクトの東中線1期工事における155の設計区間がすべて検査に合格し、該当部分全体が正式運用の段階に入りました。
今回検査された中線の黄河横断の工事は、黄河本流の河床をくぐって黄河を横切る、南水北調プロジェクトのシンボル的な工事でした。中国初の大直径のシールドマシンを用いて大河川をくぐらせる工事であり、南水北調プロジェクトの中線工事の鍵となる部分でもありました。すでに運用を始めており、これまでに累計348億立方メートルが送水されました。
水利部南水北調工程管理司の李勇司長によりますと、12年近くの建設と8年以上の運用を通じて、極端な気象および増水期と結氷期の経験を積み、プロジェクトは安定して運用されているとのことです。
「中国国際放送局日本語版」2022年8月27日