中国工業・信息(情報)化部(省)は2日に開催した「新時代の工業・情報化発展」シリーズ記者会見で、2012年に中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以来、中国の原材料工業は歴史的な成果を挙げ、「大」から発展して、「強」という新たな発展の段階に突入したとの見方を示した。2012‐2021年の10年間、中国の原材料工業の付加価値額は6兆9000億元(1元は約20.3円)から10兆7000億元にまで増加した。年間増加ペースは平均4.5%だった。人民日報海外版が報じた。
規模、体系の優位性がより際立つようになっている。2021年、中国の原材料工業の付加価値額は10兆7000億元で、国内総生産(GDP)に占める割合は約10%をキープしている。整備された産業体系の優位性も強化され続けており、大分類が10種類、中分類が34種類、小分類が118種類で、製品数は15万点以上に達し、鋼や銅、アルミニウム、メタノール、尿素、セメント、板ガラスといった主要製品の生産量は長年連続で世界一の座をキープしている。
テクノロジーイノベーション能力の増強も際立っている。基礎工業の実力強化プロジェクトの実施推進や国家新材料重点プラットフォーム、第一陣の保険といった政策を打ち出すことで、原材料工業研究開発への資金投入が強化され、2012年の0.62%から2021年には約1%にまで上昇し、テクノロジー論文、発明特許数が世界最多となり、300種類件の材料技術が国家科学技術賞を受賞した。
グリーン、スマートの水準も安定して向上している。鉄鋼やバージンアルミニウム、クリンカー、板ガラス、水酸化ナトリウムといった単位製品の総合エネルギー消費量は2012年に比べて9%以上減少し、世界最先端の水準となっている。
産業構造の調整の成果も際立っている。サプライヤーの構造性改革が踏み込んで推進されており、「過剰生産能力の削減」が段階的な重大勝利を納めている。
質や効率、利益が新たな高みへと登っている。2012‐2021年の10年間、原材料工業のメイン業務の売上高は30兆元から41兆元にまで増加し、年間加ペースは平均3.1%となり、一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)に占める割合は約30%に達した。利益は1兆6000億元から2兆8000億元に達し、年間増加ペースは平均5.8%に達した。企業の競争力も目に見えて増強され、数多くのリーディングカンパニーが誕生し、原材料企業45社が、フォーチュン・グローバル500に名を連ね、化学工業企業7社が化学企業のグローバル・トップ50に名を連ねている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月4日