アジア開発銀行(ADB)は21日に発表した2022年の「アジア経済見通し(改訂版)」の中で、世界的なリスクの拡大を受け、今年のアジア経済体の経済成長率の予想値を下方修正したと表明した。続々と発表される経済データを見ると、アジア経済体の経済状況には大きな差があり、多くのリスクと試練を迎えているが、全体的な状況は欧米よりも優れている。
ADBは「アジア経済見通し(改訂版)」の「中国」の中で、中国経済は今年圧力を受け、成長率が緩やかに低下するとした。また経済成長率は来年、今年をやや上回ると予想した。
ADB経済部の裴徳銘主任は会見で、上半期の中国の経済状況について、「中国の工業は今年上半期に安定し、低下後直ちに上昇した。また輸出は輸入よりも強靭性が高かった。主にインフラけん引の固定資産投資が急増した。月間物価上昇率は良好な水準だった」と分析した。
裴氏は、「下半期の中国経済の安定化に向け積極的な影響力を生むいくつかの駆動要素がある。住民の消費が徐々に回復し、下半期にインフラ投資が拡大し、財政支出も増加する可能性がある」との見方を示した。
ADB駐中国代表所の張皓首席代表代理は、「住民の需要が徐々に改善し、サービス業が同時に回復することで、今年下半期に中国の経済成長率がやや上昇する見通しだ」と予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月22日