天津港コンテナ埠頭で、25台の5G無人化・コンテナトラックが行き来していた。埠頭のガントリークレーンは重さ十数トンのコンテナを吊り上げ、ゆっくりと船に置いた。摂氏35度の猛暑日に、無人化・自動化作業が一気呵成で行われた。

　数キロ離れた制御室では、技師の林さんが6台の設備を操作し、同時に操縦していた。この業界に入り20年以上になる林さんは、60メートルのタワーに登り作業する辛さに別れを告げた。上り帯域幅が広く、ネットワークの待機時間がミリ秒単位の5Gネットワークは、遠隔操作システムの正確な制御の鍵になっている。

　浙江省寧波市の雅戈爾全接続工場は5日間でスーツ1着の高級オーダーメイドが可能だ。同社の関係者は、「以前はすべて人の手により各工程間で生地を回しており、スーツの上下を自動的に合わせることができなかった。5G専用ネットワークのサポートとMESシステムにより、生地は生産ラインの中で順番に並ぶようになった。生地の裁断が終わり直接販売できる完成品になるまでのすべてがハンガーシステムで行われる。生産効率が20％上がった」と述べた。

　スマート港やスマート工場だけでなく、さらに自動運転、リモート医療、デジタル農場などがある。商用化から3年以上に渡り、5Gの典型的な導入シーンは国民経済の97の大類のうち40を収めている。5G導入の革新的事例は2万件を超え、各分野で大規模導入されている。

　商用化から3年以上に渡り、5Gネットワークのカバーが広がり、さらに深く掘り下げられ、相乗効果が拡大した。

　工業・情報化部のデータによると、7月末現在の全国の設置・開通済み5G基地局は196万8000カ所で、すべての地級市の市街地と県庁所在地の市街地、96％の郷・鎮の市街地で5Gネットワークによるカバーを実現している。5G携帯電話ユーザー数は4億7500万人に達した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年9月23日